音楽のバトン
私は酷く落ち込んだとき星野源の情熱大陸を見る。
そして泣く。
源さんが車内で自分の過去を話しているところを。
う◯こを漏らしてパニック障害になり、そこから不安神経症になりこれから完全に狂ってしまうんだと絶望していたときに聴いたクレイジーキャッツの「そのうちなんとかなるだろう」という歌詞に救われた話を。
私も不安障害である。昔から持っていて、その度なんとか乗り越えてきていたのに、仕事のプレッシャーからなのか悪化して体を壊した。今絶望の中にいる。
私も本や映画、ドラマや音楽が大好きでその世界に携わることがずっと昔からの夢だったからこそ、言うことを利いてくれない体に今絶望しているし、苦難を乗り越えてその世界に立つ源さんに憧れている。
源さんはクレイジーキャッツの話をしたあと、「自分も"そういうこと"を思ってもらえる側になれたらいい」と話していた。
私は、源さんの曲を聴いて"そういうこと"を思っている。
「フィルム」の
"声を上げて 飛び上がるほどに嬉しい そんな日々が これから起こるはずだろ"
先日発表された
「アイデア」の
"生きて ただ生きていて 踏まれ潰れた花のように にこやかに中指を"
源さんの作る音楽や文章は、
学生時代の源さんを救ってくれたクレイジーキャッツのように見知らぬ誰かを救い、
確実に音楽のバトンを繋いでいるのだ。